建築実績(和モダンスタイル) |
JAPANESE MODERN NO.004 |
大阪は天満宮のお膝元、天神橋筋の鳥居の脇に佇むこのお店は、歴史ある和風旅館だった建物を老舗のイタリアンレストランへリニューアルしたものです。そのデザインは老舗の敷居の高を残しつつ、古臭くならないように、素材や色彩を工夫するなど、和とイタリアの折中をテーマにしました。 |
使わなくなっていた坪庭に個室を新設しました。照明器具は溶艶ガラスを使ってオリジナルでデザインしたものです。 |
ロートアイアンの技術で凸凹仕上げにした黒皮鉄の床の間。床柱は黒皮鉄のラウンドバーを叩き仕上げしたものです。素材の表情を遊ぶことで、掛け軸を必要としない床の間になりました。 |
1階客室にある、色ガラスと曲線を使ったレトロモダンな紙障子です。客室に落ち着きを持たせるために、色ガラスを貼った足元の透明部分から庭だけを見せて、交通量の多い表通りの視線をさえぎりました。 |
リニューアル以前、ファサードに大きな魚型の木製彫刻がありました。その印象を残すため、地下客室の壁にハンマートン仕上げした真鍮プレートで魚型彫刻をつくりました。 |
格子越しにアプローチ瓦庭を見る。古瓦でできた庭は、直線と曲線を対比させたデザインで、石組は既存の石を組み直しました。商売繁盛の祈願を込め、笹・千両・ナンテンなどシャレの効かせた植栽計画としました。 |
ファサードの色漆喰と腰壁の間にはイタリアをイメージした色ガラスを埋め込みました。木と漆喰、和紙、金属、ガラスをバランスよく組み込むことで、今回のテーマ『和+イタリア』のイメージを実現しました。 |